コンタクトの一つであるソフトコンタクトレンズとはどういうものでしょうか。材料に PHEMA （ポリヒドロキシエチルメタアクリレート） あるいは PVP （ポリビニルピロリドン） というゲル状の合成高分子化合物を使った、水分を比較的多く含む含水性ソフトコンタクトレンズと、ブチルアクリレートとブチルメタクリレートの共重合体を使用した、水分を含まない非含水性ソフトコンタクトレンズの二つがあります。弾力性に富むので装着時の違和感が小さい反面、細菌が繁殖しやすいといえます。
治療用レンズといわれているのが、眼病の治療の目的で使用するものであります。カラーコンタクトレンズというものもあります。度の入っていないものは薬事法規制の対象外であり、法によって定められた名称は存在しません。おしゃれ目的で使用するものがほとんどです。日本において、視力補正用と治療用は、医療機器のくくりであり、クラスIIIもしくはIV(高度管理医療機器)に指定されています。いわゆるカラーコンタクトレンズは、その販売に規制がある国もある一方で、日本では医療機器に該当していません。
以前は煮沸器ばかりでしたが、現在はコールド消毒というケア用品が主流になりました。ソフトレンズはハードレンズと違って、水を多く含んでおり、その分細菌が繁殖しやすい状況をつくっています。ということで殺菌をする必要があるわけです。それでも、コールド消毒の場合は、簡単なものなら、１本の液で洗浄と消毒を兼ねてできますし、煮沸器の場合はセットすれば洗浄と殺菌を自動的にやってくれますので思ったより簡単です。
ソフトレンズの場合は水道水でレンズをすすぐことは出来ません。非常に簡単に説明しましたが詳しくは店員さんに聞いてください。コンタクトレンズには寿命があります。それはコンタクトレンズというものが消耗品だからです。毎日目に入れて使って、その後洗浄してまた使いますので、ある意味パンツや靴下などの下着と一緒です。ということで使っているうちに汚れてきたり、変形してきたりします。一般的に言われるのはソフトレンズで１年から１年半、ハードレンズで２年から３年あたりが寿命の目安です。
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